ビーチバレー廃止決定/実行委総会
予算確保に苦慮、道具老朽化
ビーチバレー宮古島大会実行委員会総会が3日、市役所平良庁舎2階会議室で開かれた。前回大会となる第20回大会の報告と収支決算報告などがされ、全会一致で承認された。一方、総会では20回の節目の大会を終え、今後の大会存続についても審議した。この中で、大会事務局が用具や道具の老朽化や予算確保に苦慮している現状などを説明し廃止を提案した結果、異論もなく廃止が決定した。
同大会は市町村合併前の1998年当時に前浜ビーチを活用したビーチバレー大会を開催することで観光入域客数の増加につなげる目的でスタートした。
廃止の理由として大会事務局は▽当時の観光客が29万人だったのに対して現在は114万人以上と初期の目的を果たした▽参加人数がバレーボールコートの数の関係でこれ以上の増加が見込めない▽長年使用してきた用具、道具、保管倉庫などの老朽化▽予算の約6割が企業から協賛金だが他イベントの協賛などで予算の確保に苦慮-等を上げて、大会の廃止に理解を求めた。
説明を受け、複数の委員からは用具や道具の老朽化に伴い新たに購入することについて費用がかさむことや大会中の修理要請が多く運営が厳しいといった意見が多く挙がり廃止案に同意した。
廃止決定を受け大会長の下地敏彦市長は「大会そのものは終わるが機材などはあるので(市民や観光客に)大いに活用してほしい。ビーチバレーを楽しむ人たちがこれからも前浜でプレーできる方向には持って行きたい」と話した。