来間小3月24日に閉校式
卒業生820人余、125年の歴史に幕
市教育委員会(宮國博教育長)は廃校が決まっている来間小学校の閉校式典を3月24日に同校で開く。同校は1895年に下地小の分教場として開校、これまでに820人余の卒業生を送り出した。3月末で125年の歴史に幕を下ろす。
式典では教育長が廃校を告示し、市長、校長、PTA、児童の代表らがあいさつする。同校体育館は床や屋根が破損し使用できないことから、式典会場は校舎内のランチルームを予定している。
同校の廃校は昨年の市議会12月定例会で廃校とする条例改正案が可決され、正式に決まった。同校には今年度、3人が在籍している。うち2人は6年生で3月に卒業する。1人は2年生で新年度の4月からは下地小に通うという。
下地操校長によると、子供たちは現在、総合学習の授業の中で学校のことについて調べたりしながら、閉校に向けて取り組んでいる。閉校記念誌には子供たちの閉校に対する気持ちを盛り込む予定だという。
市では子供の数が減り続け、複数の学校で複式学級化や1学年1クラスが常態化しているのが現状。市内で学校が廃校となるのは2011年の大神小、14年の来間中、15年の宮原小、18年の宮島小以来。福嶺中は16年から休校となっている。佐良浜小、中、伊良部小、中は19年に統合され、小中一貫の伊良部島小・中学校「結の橋学園」として開校した。城辺地区(西城、城辺、砂川、福嶺)の4中学校を統合することが決まっており、21年開校に向けて準備を進めている。