しらばり農園を特別表彰/福島県川内村
「3・11」後、マンゴー贈り続ける
東日本大震災(2011年3月11日)以降、9年間にわたり宮古島産マンゴーを贈り子供たちを元気づけたとして、福島県川内村はこのほど、平良西仲宗根の「しらばり農園」(仲里初男代表)に特別表彰を贈った。
仲里代表は7日、宮古毎日新聞社を訪れ、表彰状を受けたことを報告。二男の英之さん、同農園の販売を担当する「リコ・コン・リトモ」(東京都)の清川雅洋さんが同席した。
仲里代表は「表彰状をいただき、うれしく思う。毎年、学校から届くお礼状が宝物になっている。続けられる限り続けたい」と喜びを語った。
川内村は福島県の中西部に位置し、人口は約2500人。東日本大震災後は原発事故の影響により、一時は村内全域に避難指示が出されていた。
マンゴーを送るきっかけは、清川さんが復興支援の会合で同村を訪れたこと。村関係者に相談して、宮古島のマンゴーをプレゼントすることが決まった。
同農園は毎年20~30㌔のマンゴーを贈り、村内の幼稚園、小・中学校の子供たちに、給食のデザートとして振る舞われた。
学校側からは毎年、お礼状が届いている。子供たちがおいしそうにマンゴーを頬張る様子などが紹介されている。
昨年11月に川内村で表彰式が行われ、清川さんが表彰状を受け取った。