空手指導の心得伝える
小松さんが指導者講習/県空手振興課主催
空手の指導者講習会(主催・県文化観光スポーツ部空手振興課)が8日、久松中学校体育館で開かれた。沖縄小林流空手道協会の小松聡さんが講師を務め、指導の心得などを伝えた。指導者や保護者らが参加し、講話に耳を傾けた。
講習会は、人材育成を図り、普及・啓発につなげることが目的。県の沖縄空手指導者派遣(県内普及促進)事業で開催された。
現在、前原高校の教頭を務めている小松さんは教士7段。約30年前に宮古高校へ赴任した際には、空手部の顧問として指導に当たったという。
小松さんは実技を交えながら指導。「組み手や型など目指す空手によって同じ技でも力配分が違う。特性を見極めて選手に合った指導を行い、伸び伸びとやらせることを心掛けてほしい」と語った。
講習会には、国民体育大会の軽量級準優勝の経験を持つ仲程一織さんが、アシスタントとして参加。子供たちに基本動作を指導した。
主催者を代表して同課空手振興班の佐和田勇人班長は「県は沖縄空手のユネスコ無形文化遺産の登録を目指しており、さまざまな活動に取り組んでいる。沖縄は空手の発祥の地。子供たちには誇りを持って頑張ってもらいたい」と述べた。