野球場整備に着手/伊良部平成の森公園
メインスタジアムなど建設/事業費20億円、プロ対応規模
宮古島市は10日、伊良部佐和田の平成の森公園内にある野球場の整備工事の安全祈願祭を執り行った。下地敏彦市長をはじめ市の関係者や沖縄防衛局、建設業者の社員、関係者らが出席し工期中の無事故無災害等を祈願しくわ入れなどを行った。今回の整備工事はメインスタジアム建設などで発注額は約20億円。工期は来年3月末で4月の供用開始を目指す。
午後3時から行われた安全祈願祭には下地市長をはじめ、市議会の山里雅彦議長、沖縄防衛局の田中利則局長など関係者ら多数が参加し、宮古神社の奥間寛次さんがおはらいや祝詞奏上など執り行い工期中の無事故無災害などを祈願した。
安全祈願祭を終えた下地市長は「宮古島市はスポーツアイランドを掲げており、市民や県外から訪れる人たちも利用できるような施設を造ってきた。今回新たにプロも使用できるグレードが一番高い野球場が建設される。この施設を利用してプロの誘致や社会人、学生、市民が親しめるような施設になれば」などと話した。
球場は両翼100㍍、センターが122㍍で市民球場とほぼ同じ広さのプロ野球対応規模。今回の整備工事は来年3月末までで、メインスタジアム(野球場本体)の建築工事、管理棟やミーティング室、ケータリング施設が入るスポーツ交流棟工事、電光掲示板などを含む外構工事が行われる。
発注額はメインスタジアムが5億1000万円、施工は尚輪興建。スポーツ交流棟が3億7200万円で施工は先嶋建設。外構工事は7億6695万円で施工は三和建設・大政建設・新幸組共同企業体。ほかにメインスタジアムの機械工事が4800万円、電気工事が1億251万円で発注された。事業費は防衛省の施設周辺整備事業の補助金で3分の2を賄う。
また来年度以降はサブグラウンド、雨天練習場、投球練習場(ブルペン)などの整備を計画している。