身近な自然を五七五に/楚南さんら5人特選
カママ嶺で春の吟行会/ジュニア育成会主催
「2020春の子ども俳句吟行会」(主催・宮古島ジュニア俳句育成会)が15日、カママ嶺公園で行われた。参加した児童生徒たちは、自然を身近に感じる野鳥の鳴き声や心地良い春風を五七五で表現した。審査の結果、実物をよく観察して写し取った楚南七奈さん(平良第一小3年)の「花の上けむしがいるよとげだして」など5作品が特選に選ばれた。
吟行会は毎年、春と夏の2回開かれている。講師は俳句誌「円虹」を主宰する山田佳乃さんが務めた。
参加者たちは仲間同士で公園内を散策し、目に付いたものを短冊に書いたり、木陰で腰を下ろして指を折ったりしながら俳句の世界を楽しんでいる様子だった。
審査講評で山田さんは、特選句の一つ、砂川恵里香さん(久松小5年)の「遠くから声運んでくる春の風」について「上から下を見下ろす野球場。そこから聞こえる声を風が運んだなと思った。素直でしっかりとした表現ができている」と評価した。
特選に選ばれた伊波きよらさん(城辺小6年)は「学校で習った『如月(きさらぎ)』という言葉を使った。特選をもらってうれしいです」と話した。伊波さんの作品は「如月やリュウキュウマツにたこかかる」。
そのほか特選は砂川響君(南小6年)「すみれ咲く街をみおろすくひの丘」、與那覇健真君(鏡原中1年)「バレンタイン7こもらったチョコレート」。
特選者には図書カード1000円分、入選者10人には500円分がそれぞれ贈られた。
吟行会には小学1年生~中学1年生までの約20人が参加した。
入選者は次の通り。(敬称略)
ともりこと(鏡原小1年)▽長浜玲奈(南小1年)▽いはかなの(城辺小2年)▽下地ひみの(南小2年)▽砂川陽菜向(東小4年)▽友利心羽寧(鏡原小4年)▽友利由子(久松小4年)▽我如古亜美(上野小5年)▽池間夏希(平良第一小5年)▽西里愛未(城辺中1年)