不法投棄防止で看板設置/市、頻繁発生箇所に15枚
市は21日、不法投棄防止を呼び掛ける看板を道路沿いに15枚設置した。不法投棄が頻繁に発生している箇所で、市では「「不法投棄は重大な犯罪行為。絶対にやめてほしい」と話している。
看板は縦40㌢、横90㌢で「お願いだからここにゴミを捨てないでね」と書かれている。
設置箇所は、平良西里の盛加公民館沿いの約2㌔。この道路は車同士がすれ違うにはぎりぎりの幅だが、県道78号線(平良・城辺線)の鏡原付近から市内に抜ける「裏道」として車の行き来が多い。
道路沿いには市が管理する造林地が広がっており、フクギやイヌマキ、テリハボクが植えられている。雨水を吸収して水源を保つ、水源涵養(かんよう)林の役目も果たしている。
市は造林地の下草刈りを年2回実施しているが、そのたびに不法投棄が見つかっている。ごみを撤去した翌日に、再び不法投棄が確認されたこともある。
看板を設置した市みどり推進課の根間正三郎課長は「看板の文言は命令口調ではなく、あえてお願い口調にした。私たちの気持ちが伝わり、不法投棄が無くなってくれればとの思いだ」と話した。
この日は看板設置と並行して、不法投棄ごみの撤去作業も実施。市みどり推進課や宮古森林組合、宮古林業研究会の職員約人が参加し、約2時間かけて軽トラック4台分のごみを拾い集めた。