マンゴーの花咲く/市内農園
ピークは3月中旬以降
2020年産マンゴーの花が、少しずつ咲き始めている。前年と比べるとやや遅く、花のピークは3月中旬以降になる見通しだ。
マンゴーの花は、赤とピンクが混ざった無数の小さな花が集まって房状になるのが特徴。満開時期はハウス内を鮮やかに彩る。
前年は3月上旬に開花のピークを迎えたが、関係機関によると、今年は少し遅れて3月の中旬か下旬になることが予想されている。
マンゴーの花の平年の満開時期は、16年ごろまで3月上旬だったが、17年からばらつき始めている。同年と翌18年は出蕾が遅れて開花にも影響、満開期は後ろに大きくずれ込んだ。
開花の遅れは、気温の上昇による受粉障害等で着果に影響するという見方があるが、17年の地区全体の生産量は730㌧と過去最高に近い数量に。18年産も640㌧と、豊作の基準となる700㌧に迫るなど出蕾率と生産量が直接結び付かない実績を挙げている。20年産の開花を確認した市内農園の農家は「昨年よりは遅れているが、もう少しで(花は)出てくる」と見ている。「最近は気象条件のせいなのか花が安定していない。一昨年は4月にずれ込んだ。そういうこともあってそれほど心配はしていない」と話した。