県内小中高校、休校へ/政府方針を受け教育長
【那覇支社】安倍晋三首相が27日に全国の小中学校や高校、特別支援学校を3月2日から休校とするよう要請したことを受け、平敷昭人県教育長は同日、県庁で記者団に対し「報道でしか承知していないが、県立学校は国の要請に沿った方向でやっていく。小中学校は、市町村の教育委員会に要請する形になると思う」と述べた。
平敷教育長は、県立高校の卒業式については、「3月1日の予定が多いが、今のところ(対策を行った上で)実施する」とした。「小中学校の卒業式は状況を見て中止という判断もあり得る」と語った。
また、県立高校入試は「基本的に行われる」とした上で、新型肺炎を罹患(りかん)した生徒については、日にちを改めて試験する特別措置を行うとした。
保育所について、県は▽職員や園児が37・5度以上の発熱がある場合には出勤や登園を断る▽職員や園児に感染が確認された場合には市町村が県と協議の上で保育所等の全部または一部の臨時休園を実施する-とした。
このほか、県は27日、新型肺炎対策として県主催のイベントや会議を3月15日まで原則的に開催を中止または延期すると発表した。県が取りまとめた新型肺炎対策基本方針の中で打ち出した。
基本方針では「県内では1例の患者で感染経路が明らかでなく、市中感染が否定できない状況」とした上で、▽県内企業に対して発熱等がみられる職員等への休暇取得の勧奨やテレワーク、時差出勤等について周知する▽高齢者施設に対し、利用者や職員等への対応について十分留意し感染拡大防止に努めるよう周知徹底を図る-などとしている。