新型肺炎で臨時休校/宮古の小中学校
来月3日から15日まで/市教委 状況応じて延長も
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、文部科学省がすべての小・中学校と高校などに3月2日から臨時休業(休校)を要請したことを受けて市教育委員会は28日、市未来創造センターで臨時会を開き市立小・中学校については3月3日から休校とし、期間は15日までの13日間とすることを決定した。期間については、状況に応じて延長する場合もあるとしている。多良間村教育委員会は3日から春休みまで休校とする判断となった。
市教委側の説明では、休校前の3月2日は午前のみの登校で給食は無し。学校側が今回の措置について、児童生徒に説明するとしている。
臨時会後の会見で宮國博教育長は「休業(休校)については事前にシグナルを送っていてくれれば準備もできた。突然こうして要請されると大変。休業の措置は誤ってはいないと思うが、もう少し早めにやっても良かったと思う」との見解を示した。
今回の期間中に卒業式が行われる学校については「事前に各学校には感染予防措置を講じたり必要最小限の人数で開催するなど万全の対応を求めている。卒業式開催については規模縮小と時間の短縮を強く求めていきたい」と述べた。
期間を延長する場合について、市教委では「国や県の判断をにらみながらになると思う。しかし、学校給食との兼ね合いもあるので、3月12か13日ごろまでには方針を決定する必要がある」とした。
また、休み期間中の子供たちの過ごし方については「休業の趣旨を子供たちにもしっかり理解させて、基本的には人の集まる場所には行かないで自宅で過ごすよう求めていく」と訴えた。
今回の措置で、学校教育法の管理規則で定められた標準授業時数が不足することについては「今回に限っては国からの措置なので時数を下回ったからといって規則に反することにはならないとする通知が来ている」と説明した。
共働きの保護者から子供を預ける先がないとの声が挙がっていることについては「基本、学校は教育をする場所であり子供を預かる場所ではない。この問題は周囲の祖父母、叔父叔母、社会で対応すべきで学校がすべてやるという理屈は社会の在り方としていかがなものか」と述べた。