「急すぎる」 「共働きどうなる」/新型肺炎臨時休校
保護者、困惑と不安/祖父母に協力も
新型コロナウイルスの感染拡大で、政府が全国の小中高校などに臨時休業(休校)を要請し、市教育委員会が3月3日から13日間休校することを決定したことについて、保護者の間で困惑が広がっている。「安全のことを考えたら仕方ない」という反面、共働き夫婦からは「急すぎる」「子どもの面倒を見る人がいない」などと不安の声が上がった。
小学生と幼稚園、保育園児の3人の子どもがいる30代女性は「共働きなので急に休校と言われても困る。面倒見る人がいないといって、子供たちだけで留守番させるのは心配」と動揺を隠せない様子。
「上の子が下の子の面倒を見てくれるが、食事はどうすればいいのか。祖父母に預けるにしてもすぐに対応できるところばかりではない」と政府の対応に憤りを見せた。
共働きをしている会社員女性(42)は小1と小5の子どもがいる。「宮古では新型コロナウイルスは出ていないのに急に休みというのはありなのか」と疑問を呈した。
「子どもたちが楽しみにしていた春の遠足もなくなりそうなので残念。予防を考えたら仕方ないかもしれないけど急すぎる」と不満を漏らした。
2人の小学生がいる女性(35)も困惑気味。「私は自営業だからよいが、会社勤めの親はどうやって生活していけばよいのだろうか。今のところ感染している人はいないのに」と休校措置に驚いた様子だった。
小2、中1、高2の3人の子どもがいる会社員の男性(44)は「感染予防と子どもの安全のことを考えたら仕方ないと思う」と理解を示す一方、「どこに預けるかという問題が出てくる。当面は祖父母にお願いしたい」、共働きで事務職員の女性(44)は「午前中は夫が子供を見られるので、午後は実家に預けようかなと考えている。宮古に実家がない人は大変だと思う」と話した。