補正予算案を可決/GCF活用状況も確認
市議会総務財政委
開会中の市議会3月定例会は3日、各常任委員会を開き、市当局提出の2019年度一般会計補正予算案を審査し、可決した。総務財政委員会(上地廣敏委員長)では、環境保全啓発活動のために、ガバメントクラウドファンディング(GCF)を活用して集めた資金が目標額の90%超えとなる190万円に達したとする報告があった。
市は、エコアイランド宮古島の周知と環境保全活動の啓発を狙いにGCFを活用している。ここで資金を集めて観光客に配るエコパスポートを作成する。
エコパスポートには、市のエコアイランド宣言や自然環境に配慮したマナーなど、エコの島での過ごし方を記載。環境保全の取り組みを観光客が一目見て分かる内容に仕上げる。2万部を作成する予定だ。
GCFの目標額は201万円。ネット上で募る寄付は一口3000円から30万円まで6通りあり、期間は3月13日まで。これを上回る金額が集まれば、エコパスポート作成以外の事業も追加して実施する。
総務財政委員会では、補正予算案の繰越明許費補正に関連費360万円が計上されていることから、複数の委員が質問した。
これに当局は「二つの目標金額があり、一つは201万円、もう一つは300万円がある。計上した360万円は上限額」と答えるなどして理解を求めた。
この中で、友利克企画政策部長が現在の寄付額が190万円に達していると報告し、「まず第1段階での201万円を達成して、これに見合う事業を仕込んでいきたい」と述べた。
同委員会ではこのほか、所管する歳入、歳出それぞれの補正予算案を審査。20年度再生可能エネルギー運営事業特別会計予算案なども含めて可決した。