ヤギ大型化へ、認識共有/畜産研究セが検証報告
飼養管理勉強会
ヤギの飼養管理勉強会が4日、JAおきなわ宮古家畜市場であり、個体を大型化する交配方法について参加者が認識を共有した。この中で県畜産研究センターは、ニュージーランドから導入した純血個体の精液の活用と交配を推奨。ボア種を絡め、体のフレームが大きくて肉付きの良いヤギの生産を呼び掛けた。
勉強会は県宮古家畜保健衛生所が開いた。山羊生産流通組合の組合員ら飼養者が参加し、県畜産研究センターの守川信夫さん、大竹里佳さんの話を聞いた。
守川さんは、ニュージーランドから導入した純血ヤギの活用方法について「発育の良いザーネンとかボアの血の流れをくむ個体に純血を掛ける」と提案。そうして体のフレームの良い雌のヤギをつくり、「それに肉付きが良いボアを掛ければ枝肉の歩留まりが良くなるという想定がある。そういう使い方をしてもらえたらどうか」と話した。
このほか、凍結ではなく液状精液の調整方法についても紹介した。ヤギ用の希釈液は多くの化学物質を調合しなければならないことから、調合済みの豚用希釈液を応用する検証を進めているという。液状精液による分娩(ぶんべん)の結果は、後に飼養者向けに報告する。