玉城知事が緊急対策発表/新型コロナ
「補正予算含め対応」
【那覇支社】玉城デニー知事は9日、県庁で会見を開き、新型コロナウイルスの感染防止と県経済に与える影響を抑止するため緊急対策を発表した。玉城知事は、「補正予算を含めた万全な対策を講じていく」と語った。会見には、富川盛武、謝花喜一郎両副知事も同席した。
玉城知事は「県が抱える特殊事情を考慮の上、国の緊急対策と連動し、各領域における影響を把握しながら、県の取れる対策を迅速に切れ目なく進めていく」と強調した。
また、補正予算の規模や県議会への提出時期について、謝花副知事は「部局内で緊急性の高い項目を見極め、県議会とも調整して対応したい。早ければ今年度での補正予算か、次年度で予備費を増額するなど、新年度予算に向けての対応も含めて庁内で検討している」と述べた。
緊急対策のうち、県民に向けては▽休止となった子どもの居場所等が弁当配達などを行う場合は助成▽県産牛乳、野菜、肉、花きなど県産品使用の消費拡大キャンペーンの実施▽沖縄本島や離島での県内旅行・宿泊へ支援メニュー実施-などを挙げている。
企業・生産者に向けては▽県中小企業セーフティーネット資金の金融支援で融資枠の拡大と手続きの簡素化▽金融機関に返済猶予など弾力的運用の要請▽国の雇用調整助成金交付を受けた事業者への上乗せ助成金▽県産農林水産物(青果・花き・畜産物・黒糖など)への価格差補給金-などを盛り込んでいる。
県内の経済・観光などの需要回復に向けた中長期的対応としては▽国際航空路線維持への支援▽離島周遊の促進への支援▽県内事業者の県外への県産品販路拡大の取り組み支援の強化-などを展開する。