廃材を不法投棄/伊良部牧山
森林内で焼却処理か
伊良部池間添の牧山展望台を囲む森林内に、廃材とみられるごみが捨てられているのを8日午後、地域住民が見つけた。報告を受けた市職員が9日朝に確認に行くと、廃材は燃やされていたという。一つ間違えば火災を招きかねない状況に伊良部支所では「不法投棄した上に森林で燃やすという行為は考えられない。やめてほしい」と訴えた。
現場は、牧山展望台周辺の植林地帯。森林内を散策できる遊歩道が一帯に延びていて地域住民がウオーキングなどで利用している。
廃材とみられるごみの不法投棄が見つかったのは8日夕。展望台に続くメイン通路付近から森林内に延びる遊歩道に入ると、150㍍ほど進んだ場所にあずまやが建つ。ごみはその周辺に放置されていたという。
ウオーキング中の市民が見つけ、スマートフォンで写真を撮って伊良部支所に報告した。
ところが翌9日朝、同支所の職員が現場に行くと廃材はなく、黒ずんだ草地の上に燃えかすしかなかったという。8日夕から9日の朝にかけて何者かが焼却したものとみられる。
伊良部支所の上地成人支所長は「ごみの不法投棄にとどまらず、あのような森林の中で焼いたというのに驚いている」と話した。
先月上旬に平良地区の農道沿いの造林地で大量の不法投棄ごみが見つかったことにも触れ、「あのような報道があったばかりなのにまたか…」と落胆し、市民のモラル向上を訴えた。