棚原氏が立候補を辞退/県議選
体調不良理由に
6月7日投開票の県議会議員選挙で、自民党県連の公認を受け、宮古島市区から立候補を予定していた市議会議員の棚原芳樹氏(56)が体調不良を理由に立候補を辞退することが10日、分かった。市議会与党議員団(佐久本洋介会長)は同日、市役所平良庁舎で緊急の会合を開き、新たな候補者の人選を急ぐことを確認した。宮古島市区では、現職で保守系の座喜味一幸氏(70)が立候補の意向を固めている。半年後に行われる予定の市長選にも影響は必至だ。
佐久本会長によると、棚原氏は6日に那覇市内の病院に検査のため入院した。
佐久本会長は、棚原氏の状況を確認した同僚議員から「とても選挙を戦える体調ではない」との報告を受けたと述べた上で「与党議員団としては、これから新しい候補者を立てないといけないが、どういう人選になろうが結束してやっていこうということを確認した」と話した。
座喜味氏については「非常に厳しい状況ではあるが、座喜味さんに付くということはない。半年後の市長選への影響もあるのだから、一致して頑張ろうということだ」と述べ、座喜味氏での1本化に向けての協議はないという考えを示した。
3カ月を切った中での新たな候補者選びについては「与党が了承すれば候補者になる。大急ぎで人選作業を進めないといけない」と述べた。
棚原氏の立候補辞退については同日、下地敏彦市長、自民党県連、西銘恒三郎衆院議員に伝えたという。
自民党関係者によると、公認を受けた候補者が出馬を辞退するのは「あまり聞いたことがない」と話している。