23年度以降に供用開始/市フルーツパーク
事業費10億円見込む/市議会 濱元氏質問に副市長答弁
市が再整備を進める上野野原にあるトロピカルフルーツパークについて、市は2023年度以降の供用開始を予定している。今年度は基本設計委託業務を行っており、整備工事費なども含めて事業費は約10億円を見込んでいる。18日、開会中の市議会3月定例会一般質問で濱元雅浩氏の質問に長濱政治副市長らが答弁した。
同施設は農業振興を目的に上野の野原岳西側に整備された。敷地面積は16・4ヘクタールで今回整備が進められているのはこのうち8・5ヘクタール。島のほぼ中心に位置する好立地ながら、施設老朽化などにより市民や観光客の利用が減少するなどの課題を解決し、再度、地域住民の憩いの場や魅力ある観光地、市の農業の発展に寄与するための施設として広場や園路、駐車場などを整備し機能強化を図る計画だ。
スケジュールは20年度で実施測量設計業務などを行い21年度から整備工事に着手したい考えで、工事はおおむね3~5年を予定しており、23年度からの供用開始を予定している。「宮古の農業と産業の融合」をコンセプトに農業や観光、エコを連携した施設となる予定だ。
濱元氏は同施設の基本設計委託事業が3月末に終了予定となっていることを踏まえて「現状の整備方針の概要と供用開始までのスケジュールはどうなっているか。民間からの投資も呼び込むというが、農村公園としてのテーマをそのままに新しい形として協力してもらえる民間に参入を呼び掛けるのか」と質問。
長濱副市長は「基本設計の中で全体基本設計プランや各エリア設計プラン、ゾーニング、駐車場エリアなどができている。事業費は全体の工事ではなく駐車場や園路などの費用。農村公園のイメージをそのままにこのプランに賛同できる事業者を公募していきたい」と概要などを説明した。
また、松原清光農林水産部長が「21年度から公園事業の整備として事業費10億円程度を予定しており、実施設計に基づいて予算によって3年ほどかかると考えられる」と答えた。