「ミサイル配備許さない」/陸自駐屯地前3・21集会
「強行」と怒りの拳/基地建設抗議決議を採択
ミサイル強行配備に抗議する集会とデモ行進(主催・ミサイル基地いらない宮古島住民連絡会)が21日、上野千代田の陸上自衛隊宮古島駐屯地前や市役所平良庁舎前で行われた。市民団体らが参加し「地元の声を無視した強行配備だ」と怒りの拳を突き上げた。「千代田の基地への地対艦・地対空ミサイル(誘導弾)車両の搬入強行と、千代田、保良をはじめ、宮古島への軍事施設建設に断固抗議する」とした決議文も採択した。
集会とデモ行進は3日に、宮古島駐屯地にミサイル発射台車両が搬入されたことを受けて実施。地元の市民団体のほか東京や大阪、福岡、辺野古、石垣島などから約人が参加した。
集会で主催者を代表してあいさつした仲里成繁代表は「ミサイル搭載車両は、攻撃ができる車両。陸自がいよいよ実戦に向けての訓練を始めるということだ」と危機感を募らせた。
その上で「陸自は有事の際の抑止力、災害支援というが、全てが有事を想定した車両だ。説明と事実とは違う」と指摘し、戦争につながるあらゆるものに反対していく考えを示した。
この後、島内外から支援に駆け付けた市民団体の代表らがマイクを持ち、各地で行われている基地建設の状況や反対活動などを報告。「新基地は絶対に造らせないという民意を広げていこう」などと述べ、全国の市民団体と連携して闘いを継続し盛り上げていくことを確認した。
「住民や住民生活の安全を顧みないミサイルの搬入と設置に強く抗議し反対する」「平時の訓練や火薬(弾薬)の搬送は、島中に事件事故の危険性をもたらす」などの文言を盛り込んだ抗議決議文を全会一致で採択した。
抗議決議文は、安倍晋三内閣総理大臣、河野太郎防衛大臣、田中利則沖縄防衛局長宛てに送付するほか、佐藤慎二宮古島駐屯地司令へは対応した駐屯地隊員に手渡した。