ベルギー渡航の男性「陽性」/新型コロナ
那覇市のホテル従業員
【那覇支社】県は23日、那覇市内のホテルでフロントに勤務する外国籍の男性(20代)が新型コロナウイルス感染症の検査で「陽性」と判断されたと発表した。男性は、3月5日~14日の日程でベルギーを訪れており、同地で感染したとみられる。
県によると、男性は南部保健所管内に在住。那覇市内のホテル「ロイヤルオリオン」で勤務している。ベルギーから帰国後の18日朝に39度台の発熱とせきの症状が出たという。同日午後に指定医療機関を受診し、23日に判明したPCR検査で「陽性」となった。
男性は受診後は自宅で療養していたといい、現在は指定医療機関で入院中。県は「重症ではない」としている。男性は、16、17日は出勤していたため、ホテルでは男性が接客した13人に連絡する方針。
また、ホテルの従業員で男性と接触したのは7人。県は、男性が帰国した後の行動履歴を確認し、濃厚接触者については健康状態の確認を行う。ホテル側は、男性が発熱した18日に施設の消毒を行ったという。
新たな感染が確認されたことを受け、県は23日、危機管理対策本部会議を県庁で開催し、玉城デニー知事は「海外渡航歴のある方の感染が確認されている。最近、海外から帰国された方は体調に留意し、発熱などがある場合は保健所に相談してほしい」と呼び掛けた。
また、「県内での感染拡大を防止するためにも、不要不急の海外渡航については慎重に判断してほしい」と強調した。
県内で感染が確認されたのは、成田空港の検疫で陽性と判断された女性(10代)を除き4人目。