低温、野菜生産に影響/JAおきなわ
価格は品不足で上げ基調
宮古地区の今期冬春期野菜は、低温や雨天、曇天の日が多く、生産に影響が出ている。一方、価格は全国的な冷え込みに伴う品不足もあり、値上げ基調で推移している。JAおきなわ宮古地区営農振興センター農産部は湿度が高くて日照不足の時は、病気が発生しやすいため、ハウスや病害防除管理を徹底するよう注意を促している。
宮古島地方気象台は12日、低温を受け「農作物の管理には十分注意を」などとする気象情報を発表した。低温と曇天は来週後半まで続くと見込んでいる。
城辺砂川のゴーヤー栽培農家によると、今期は寒さが続き、花の付きが少ない。果実は通常、交配から約3週間後に出荷するが、今年は25日程度と生育も遅い。1日10㌃当たりの出荷量は約30㌔と、昨年同時期の約50㌔と比べ4割も減った。売り物にならない曲がった果実も一部出るなど品質にも影響を及ぼしている。
同農家のゴーヤー栽培歴は、10年。「今年のように天気の影響を受けた年はない。早く回復してほしい」と話した。
JAの3月出荷予定のカボチャは、交配の時期だが遅れている。露地野菜のため花に水がたまり、手作業の受粉ができないという。ミツバチも飛ばなくなった。収穫期は例年より、約2週間遅れを見込む。
宮古の寒さは、12月中旬から始まった。寒さは全国的な傾向で、本土の野菜市況は同月下旬以降、値上げ基調にある。