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教育・文化
2020年3月25日(水)8:59

124年の歴史に幕/来間小で閉校式

児童3人、学校跡の未来描く


閉校式で宮國教育長に校旗を返納する下地校長(右)=24日、来間小学校

閉校式で宮國教育長に校旗を返納する下地校長(右)=24日、来間小学校

 3月31日で閉校する来間小学校(下地操校長)の閉校式が24日午後、同校であり、卒業生や関係者らに惜しまれながら124年の歴史に幕を下ろした。下地校長が市教育委員会の宮國博教育長に校旗を返納。閉校で4月から下地小、中学校に通う子供たちは来間小跡の未来図を発表し、別れを惜しんだ。同日午前には卒業式もあり、卒業生の総数は823人を数えた。

 同校は1895(明治28)年、下地尋常小学校の分教場として始まり、1919(大正8)年に来間尋常小学校として独立。中学校併置などの歴史を経て2014年からは現在の来間小学校となっている。島民の減少により、子供の数も減り、今年度は3人が通っていたが、うち2人が卒業し、残る1人は4月から下地小に通う予定。

 閉校式では下地敏彦市長、宮國教育長、下地校長、市議会の山里雅彦議長、砂川葉子PTA会長らがあいさつした。

 宮國教育長は「これまで輝かしい歴史を刻んできたが、少子化の波は避けられず、閉校式を迎えることになった。多くの卒業生や地域住民の胸中には一抹の寂しさがあると考えるが、閉校になっても、これまで築いた輝かしい歴史と伝統は来間小の校名と共に人々の心に刻み込まれ堂々と下地小に引き継がれる」と述べた。

 下地校長は同校の歴史を紹介しながら「本校の歴史は地域が育んできた歴史と言える。地域に支えられ、地域と共に歩んできた本校の閉校に大変残念な思いや寂しさがあふれてくる。閉校は大きな出来事として地域の歴史に刻まれる。地域や卒業生からの愛情や建学の精神は必ず子供たちの心に脈々と受け継がれ新しいあすに向かって羽ばたく心の支えになると信じている」と述べた。

 最後の在校生となった2年生の砂川和月さん、6年生の砂川秀美さん、砂川世凪君は学校生活での思い出と、閉校後の来間小の未来図を発表。「子どもの遊び場を作ってほしい」「郷土料理教室やお菓子作り教室に活用して」「地域で栽培した野菜や果物などを売る店に」などと提案。3人とも多くの人が訪れる来間島になってほしいと願った。


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