第2滑走路、きょう始動/那覇空港
処理容量1・8倍に
【那覇支社】那覇空港の第2滑走路が26日、供用が開始される。内閣府沖縄総合事務局によると、供用開始で那覇空港の滑走路処理容量は24万回となり、現在の1・8倍に拡大する。同滑走路の長さは2700㍍で、総事業費は約2074億円。2014年1月に工事を開始していた。
これまで、那覇空港が安定的に処理できた滑走路処理能力は13・5万回。これに対し、那覇空港の発着数は好調を続けてきた観光を背景に05年の11・4万回から18年には16・4万回まで大幅に伸びていた。
そのため、航空機の発着が多い時間帯には、出発時に飛行機が滑走路で待つ時間が長くなったり、到着時にも上空で旋回することが多くなったりする事案もあった。
第2滑走路の供用開始で、混雑の緩和などが期待される。一方、内外での新型コロナウイルス感染拡大により、昨年3月には1週間に232便あった同空港の国際線が日にはゼロとなるなど、多難な時期の船出ともなった。
新垣健一県文化観光スポーツ部長は25日、「第2滑走の供用で、那覇空港の処理能力がかなり高まる。新型コロナウイルスの終息期を見据え、国内外にプロモーションをかけ、観光面でも多いに活用していきたい」と語った。