新里、冝保さん最優秀/「認知症理解」作文と詩
狩俣中受賞3年連続、市長に報告
認知症への理解をテーマにした「キッズサポーター文芸作品」で、狩俣中学校1年の新里奈々さんが中学生の作文部門で、冝保琉星さんが同詩部門でそれぞれ最優秀賞を受賞した。生徒たちは25日、市役所平良庁舎に下地敏彦市長を訪ね、受賞を報告した。同校からの受賞は3年連続という。
主催は全国キャラバン・メイト連絡協議会。認知症サポーター養成講座を受講した児童生徒を対象としており、今回は全国から355作品の応募があった。
2人とも福祉体験学習で感じたことを作品にした。新里さんの作文「手をとりあって」は高齢者と信頼関係を築くことの大切さ、人の役に立つ喜びを実感したことをつづった。冝保さんの詩「午後のお散歩」は、同学習の中で高齢者と散歩した際に感じた様子を感性豊かに表現した。
報告会では2人がそれぞれ作品を朗読した。聞き入った後、下地市長は「人を思いやる気持ちが人を穏やかにさせることが、作品の中に出ていた。2人とも優しい気持ちを育ててほしい。おめでとうございます」とたたえた。
新里さんは「受賞の知らせを聞いて、何度もジャンプするぐらい喜んだ。市長にほめてもらってうれしかった」と語った。
冝保さんは「受賞はすごくうれしかった。ニコニコ顔のおばあとウキウキ楽しそうなおじいを思い出して書いた」と述べた。
同校は2017年度にポスター部門で最優秀賞、18年度に寸劇部門で優秀賞を受賞している。
表彰式は今月9日に予定していたが、新型コロナウイルスの影響で7月に延期された。