修学旅行の延期求める/新型コロナ
市教委、各校に文書送付へ
新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため、市教育委員会は26日、修学旅行の実施について延期を求める文書を各校に送付することを決めた。同日、市役所城辺庁舎で開催された市教育委員会の第12回定例会で方針を固めた。宮國博教育長は「まだまだ予断を許さない状況である。集団的な移動は控えるべきだと意思表示したい」と述べた。
市内で発症者はいないが、集団で島外に移動するのは、感染のリスクが高まるとして拡大防止を最優先するために判断した。
今回の対応は定例会の議案にはなかったが、中尾忠筰委員が「修学旅行の実施を各校の校長判断では対応にばらつきが生まれる。教育委員会として方向性を示すことが必要ではないか」と提案した。
小学校の修学旅行は5、6月に多いという。垣花秀明学校教育課長は「校長からも相談を受けている。旅行社とは1カ月以上前に本契約を結ぶのが通常のため、すぐに方針を決めた方がよい」と語った。
臨時休業(休校)の期間中、県外に移動した児童生徒がいたことも報告された。いずれも発熱などの症状はないという。
定例会では、市未来創造センター長の任用など14議案が承認された。