知事「県外旅行の自粛を」/新型コロナ
県関係7人目の感染確認
【那覇支社】県は26日、那覇市在住の男性(30代)が新型コロナウイルスの検査で「陽性」と判断されたと発表した。玉城デニー知事は、同日に開催した危機管理対策本部会議で「国内では、東京や大阪などの大都市圏で感染が急速に拡大している。不要不急の県外への旅行は、できるだけ自粛してほしい」と呼び掛けた。
県関係で感染が確認されたのは7人目。男性は23日に発熱があり、24日も発熱が持続するため那覇市内の病院を受診して肺炎像が見つかった。検体を採取して衛生研究所に送ったところ「陽性」と確認された。
男性について、玉城知事は「(県外からの)移入例とみられる」と述べた。男性は、感染症指定医療機関に入院する。那覇市保健所が行動歴を調査しており、県は濃厚接触者の健康状態を確認する方針。
県関係では、スペインに旅行した中部保健所管内の女性(10代)、ホテル勤務の南部保健所管内在住男性(20代)、東京から仕事で那覇を訪れていた男性(40代)と、県外で罹患した事案が続いている。
水際対策の強化について、県は空港でのサーモグラフィー設置などを検討している。砂川靖保健医療部長は「県の施設が保有しているサーモグラフィーを(空港に)置くことができないか検討している」と述べた。
記者団から出た「沖縄本島と宮古・八重山などの移動についても自粛を呼び掛けるか」との質問に対し、砂川部長は「後発例がどれだけ出るかに掛かってくるが、(県が設置した)専門家会議の意見も聞きながら判断することになる。今の時点では、まだ、そういう事態ではないと思う」と述べた。