第2滑走路がオープン/那覇空港
JTA「視察飛行」実施
【那覇支社】那覇空港の第2滑走路が26日、供用を開始した。これにより、同空港の滑走路処理容量は24万回と従来の1・8倍に拡大したことになる。玉城デニー知事は、「観光、物流産業、離島振興など、沖縄の発展に大きく寄与するものと期待している」とのコメントを発表した。
日本トランスオーシャン航空(JTA、青木紀将社長)は同日、関係者ら82人を招待して上空から視察する「第2滑走路オープン記念視察飛行」を実施。青木社長は視察飛行について「(開業は)県民の悲願だった。その喜びを皆さんと一緒に分かち合いたかった」と語った。
第2滑走路への期待としては、「滑走路が2本になることで運用が柔軟になる。新型コロナウイルスが終息すれば、国際便のチャーターなどを実施していく予定だ」と強調した。
新型コロナウイルスが国内外で感染を拡大する中で視察飛行を実施したことについては、「相当悩んだが、JTA全社員の思いと、何より参加者の意思に後押しされた」と述べた。
今回の視察飛行は、JTAの若手社員が中心となって企画したもの。機材には、1月29日に就航した特別デザイン機「首里城ジェット」を活用し、首里城復興と併せて観光振興をさらに盛り上げていこうという気持ちを込めた。
同空港第2滑走路の長さは2700㍍。総事業費は約2074億円で、2014年1月の着工。これまで、同空港が安定的に処理できた滑走路処理能力は13・5万回だった一方、発着回数は18年には16・4万回まで増加して滑走路の混雑などが指摘されていた。