「世界水準の拠点空港に」/那覇空港
第2滑走路完成祝う
【那覇支社】内閣府沖縄総合事務局などは29日、那覇空港で第2滑走路供用開始のセレモニーを開催した。菅義偉官房長官や赤羽一嘉国土交通相、衛藤晟一沖縄担当相をはじめ、玉城デニー知事や下地敏彦市長を含む県内の政財界関係者ら約100人が出席し、第2滑走路の供用開始を祝った。玉城知事は「世界水準の拠点空港を目指す」と決意を新たにした。
菅官房長官は「安倍政権発足直後、当時の仲井眞(弘多)知事から事業化してほしいと強い要望があった。7年数カ月の工期を5年10カ月で(工期を短縮して)供用を開始するところまで来た。非常に感慨深い」と振り返った。
また、外国人観光客について「政府のインバウンド政策により、全国平均で4倍、沖縄は8倍に増えた。まさに第2滑走路は、これから沖縄の発展を考える時に大きな役割を果たしてくれる」と期待の言葉を述べた。
玉城知事は「空港の処理能力が大幅に向上することから、アジアのダイナミズムを取り込む玄関口として、沖縄はもとより、わが国にとっても重要な拠点空港になる」と強調。その上で、「さらなる安全性の確保と利便性の向上に努め、世界水準の拠点空港を目指す」と決意を述べた。
式典終了後、下地市長は宮古毎日新聞の取材に対し「予定通りに供用を開始することができて非常に良かった。第2滑走路を使って海外からの観光客が増えれば、連動して宮古島にも、もっと観光客が増える」と期待を込めた。
式典は、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、参加人数を減らし、時間を短縮して実施された。