防波堤、今年度完成へ/池間漁港
大量のブロック設置
県が2019年度に発注した池間漁港第2防波堤改良工事(2工区)がこのほど完了し、今年度に残り一部を整備して完成させる。
今回の工事では消波ブロック(テトラポット)1878個を投入し、長さ約160㍍の既設の防波堤をU字形に抱くようにして整備したのが大きな特徴だ。高く頑丈な防波堤により、今後の台風時には港内の波が軽減され、船舶の安全係留が確保される。
既設のコンクリート防波堤は1982年に築造された。今年で築38年目。長さ約160㍍、高さ4・37~6・0㍍、幅3・5~4・2㍍。強い台風時には波が防波堤を越え、船舶の係留に悪影響を与えていた。
県は防波堤の役割を重視。昨年5月にコンクリート改良工事に着手した。沖合から見て漁港の出入口の右側が工事現場。
改良された防波堤は長さ約160㍍、高さ6・1~6・6㍍、幅3・3~4・0㍍。
防波堤外側には大中小の消波ブロック計1878個を設置した。内訳は、10㌧が193個、5㌧は862個、4㌧は823個。19年度の事業費は約2億1300万円。
工事担当の宮古農林水産振興センター漁港水産班では「港内はこれからの台風時でも静かで穏やかな海域となり、船舶の安全係留が可能となる」とメリットを説明する。
池間漁業協同組合に所属する「第二十六池間丸」(4・5㌧)の勝連浩佳船長は「第2防波堤改良工事により、海上がしけの時でも安心・安全で漁船が係留できるようになった」と感想を話した。