「こんなの初めて」/コロナ影響 募る不安
待合室、売店閑散/宮古空港
全国的に新型コロナウイルス感染拡大が進み、ここ数日は県内の発生件数も大幅に増えて日々緊張感が高まる中、島の空の玄関「宮古空港」も以前に比べると人の流れが大幅に減っている。搭乗待合室は利用客がほとんど見られず、土産品店が並ぶ2階も人の行き来はまばら。売店の店員は「こんなことは初めてだ。売上げも以前に比べたら5~7割ほど落ち込んでいる。特に4月に入ってからは深刻」と話し、先行きの見えない現状に不安を募らせている。
感染拡大の影響で観光客が減ったことを受けて日本トランスオーシャン航空(JTA)、全日空(ANA)とも3月から那覇-宮古便が減便となっている。
それでも、3月は大学や専門学校への進学などで、上京する人たちや見送りの家族らが空港に訪れ、今よりは人の流れはあったという。
土産品店の店員は「4月になってさらに減っている。特に今週は少ない。こんなにまで人がいない空港内の状況を最近、見たことがない。台風の時でも今よりはまだ人はいる」と嘆いた。
売り上げは約5割~7割減る時もあると言い「売れないことで賞味期限がある商品は廃棄する量がかなり増えている」話した。
今後の見通しについては「全く立たない。緊急事態宣言が出たことで、さらに状況は厳しくなると思う。ゴールデンウイークを含め5月まで期待はできない」と肩を落とした。