店内飲食やめ弁当に/コロナで市内飲食店
増えるテークアウト導入
国内でも感染拡大が進む新型コロナウイルス。緊急事態宣言が発令され、玉城デニー知事が県外からの渡航自粛を求める展開になる中、市内の飲食店にもその影響は大きくなっている。感染防止の観点から店内での飲食を取りやめ、弁当販売のみの営業や料理のテークアウトを導入する店舗が増えており、店側からは「今の状況では仕方がない」との声が聞かれている。
最近は外食を控える傾向もあり、営業スタイルをテークアウト中心にする飲食店が増えているほか、休業したり、感染予防の観点から弁当のみの販売に切り替える店が増えている。
地元や観光客からも人気のある市内の飲食店では、4月1日から店内での飲食は取りやめてカツ丼や野菜いため、宮古そばなど一部のメニューを弁当にして500円で販売している。
8日も午前11時半ごろになると、多くの客が訪れて弁当を買い求めていた。
初めて訪れたという40代の男性は「店内で食べたかったが今の時代は仕方がない。店側の判断は正しいと思うし、私は支持しますよ」と話した。
また、常連だという40代の男性も「ここの味は大好きで、毎日食べても飽きない。新型コロナが終息して店内で食べられる日が早く訪れてほしい」と笑顔になった。
店側は「常に客の入れ替えも多いし、換気の面もあるのでこの形にせざるを得なかった。しばらくは理解してほしい」と呼び掛けた。
この店では、5月6日まで弁当販売のみの営業を予定している。業界を取り巻く環境は厳しさを増す中、それぞれが感染予防策を図りながらも工夫を凝らした取り組みを展開している。