下地島空港 全路線が運休/ターミナルも臨時休館
緊急事態宣言で利用者減/新型コロナ
新型コロナウイルスの感染拡大に伴う国の緊急事態宣言を受けて、ジェットスター・ジャパンは9日、成田、関西と下地島空港を結ぶ2路線の全便運休を発表した。期間は10日から5月6日まで。緊急事態宣言による利用客の減少を想定したもの。これにより、同空港を発着する全路線が運休となる。同時に、みやこ下地島空港ターミナルも10日から臨時休館に入る。島内の観光、経済に及ぼす影響は日に日に深刻さを増している。
同社が9日、報道機関向けに発表した。緊急事態宣言を受けて計19路線が運休となる。成田と新千歳、関西、福岡、那覇を結ぶ路線および中部と新千歳を結ぶ路線の計5路線は減便しながら運航を継続する。
運休や減便の対象期間は10日から5月6日まで。対象となる便数は1706便に及ぶ。成田-下地島は46便、関西-下地島は32便が運休となる。
成田、関西-下地島を含む九州方面への利用は3月中旬ごろまで底堅い需要があったが、下旬には感染拡大や国民の外出自粛が影響して減少に転じ、キャンセルが出始めた。7日の緊急事態宣言を受け、その傾向が強まると想定し、運休や減便に踏み切った。
同社は「緊急事態宣言を受けて、利用客がこの先も減少することを想定し、運休させていただく」としており、「多大なる不便、迷惑を掛けることを深くおわび申し上げる」とのコメントを発表している。
対象便利用客への対応としては、全額払い戻しなどに応じる。また、予約時購入金額相当をジェットスター・ジャパンの他路線運航便の航空券購入に充当することも可能(ただし差額分は別途)だ。空席状況にもよるが、同じ区間で別日に変更することもできる。
下地島空港への定期路線は同社による成田、関西線と香港エクスプレスの香港-下地島の3路線だが、同線は2月12日から運休しているため、同空港の運航便は10日からゼロになる。
これを受けて、みやこ下地島空港ターミナルも臨時休館に入る。期間中は施設内のカフェ、土産品店も同時に休業となる。