新たに3人の感染確認/2人は20代大学生 新型コロナ
【那覇支社】県は9日、新型コロナウイルスの検査で、県内で新たに沖縄本島南部に住む3人の感染を確認したと発表した。那覇市内在住の70代女性のほか、南部保健所管内と浦添市内在住の20代男性(ともに大学生)で、県関係の感染確認は合計43人となった。感染者が増加する中、対応する病床数の確保が喫緊の課題となっている。
新たに感染が判明した3人のうち、70代女性は4月4日に感染が確認された70代男性と同居する家族。南部保健所管内在住で県外の大学に通う20代男性は、3月末に会食した相手の感染も確認されているという。浦添市内在住の20代男性の感染経路は、現在南部保健所で調査中としている。
県庁での会見で、保健医療部の糸数公保健衛生統括監は、検査数が増えている理由について、県内で感染者が増加しているため、接触の機会や接触の可能性がある人が増えていることなどを挙げた。
また、県内での新型コロナウイルスの感染拡大を受け、那覇市医師会(山城千秋会長)は同日、県庁で会見し「那覇市医療の緊急事態宣言」を行った。
山城会長は「(ウイルスを)家に持ち帰ることができないということで、(家族に)会えない、会わないという状況で、院内にとどまって、寝泊まりしている」などと現状を訴えた。
宣言では、県内の感染者が増加していることを受け、▽重症者が十分な医療を受けられるよう行政が病床を確保する▽軽症者、無症状患者には宿泊施設を用意する▽医療者用の宿泊施設も用意する▽市民に対し2週間の不要不急の外出自粛、週末や夜間の外出自粛-など7項目を提言した。