宮古空港 サーモグラフィー設置/県外便客の体温観察
新型コロナ侵入防止対策で/県空港課
県は10日、新型コロナウイルスの侵入防止対策で前日の那覇空港に続いて、宮古空港と新石垣空港に体温を測定するサーモグラフィーカメラを設置した。宮古空港では県空港課の職員が到着ロビーにカメラを設置、東京からの便の利用者の体温をチェックした。県は空港での体温測定を6月末まで行うとしている。
10日は午後2時過ぎ到着の東京からの直行便利用者を対象に体温測定した。この便には27人が乗っていたが、体温の高い利用者はいなかった。この日も空港は閑散としていたが、サーモグラフィーカメラが設置されると、別の利用者や空港関係者らが体温測定を不安そうに遠巻きに見ていた。県は当面、県外からの直行便を中心に対応する。
県は入域客に対して表面体温の測定を行い、基準値以上の体温が測定された人には相談窓口である保健所の連絡先や体調不良時の対応などが記されたチラシを配布して、意識の啓発、注意喚起を行うとしている。
県空港課の担当者は「乗客に自己の健康に対する意識を高めてもらい必要な時に必要な医療を速やかに受けられるようにすることと、他の人に感染をさせないように意識を高めてもらうことを目的に設置している。県もこういうことは初めてで、試行的に進めているが、取り急ぎ今は県外からの直行便を中心に体温観察をしている。来週以降に本格実施していく」と説明した。