「外出、模合など自粛を」/玉城知事
週末に向け呼び掛け
【那覇支社】玉城デニー知事は10日、県庁で定例記者会見を開催し、新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため、「この週末、県民は不要不急の外出を自粛してほしい。特に夜間の会食、模合などは感染が広がるリスクが高いので控えてほしい。県民一人一人の自覚と行動が何よりも大切だ」と強調した。
新型コロナウイルスをめぐっては、沖縄本島中南部で市中感染が発生しているとみられている。一日で感染が確認された人数も、今週は最大11人と増加傾向にあり、那覇市医師会も「緊急事態宣言」を出して強い危機感を表明している。
玉城知事は、会見で「県内は感染が拡大する時期に移行していると考えている。県外からの渡航自粛のほか、県民にも不要不急の行動を避けてほしいとしていた」と述べた。
その上で、「しかし、県内で感染者が増加している。3密(密閉、密集、密接)や模合などを控えてほしい」と呼び掛けた。
また、「マスクの着用、うがい、手洗いの徹底、せきエチケットなどにも気を付けていただきたい」「自分もうつさない、うつらないようにし、医療機関がつぶれるようなことにならないよう、県民一人一人が取り得る行動を確実に行ってほしい」と語った。
慰霊の日(6月23日)に行われる沖縄全戦没者追悼式については、「現下の状況を考えると、日にちに変更はないと思うが、規模を縮小することになるのではないか」と述べた。
このほか、会見では県庁に専任職員15人からなる「新型コロナウイルス感染症対策本部総括情報部」を設置し、取り組みを強化したことも発表された。
保健医療部の糸数公保健衛生統括監は「患者の増加で、医療提供体制の調整やPCR検査の拡充などの業務が増加している。専属のスタッフで実行するよう、体制の整備を図った」と強調した。