県内、新たに7人感染/新型コロナ
病床確保が課題に
【那覇支社】県は10日、新型コロナウイルスの検査で、沖縄本島中南部に住む40代~70代の男女7人について新たな感染が判明したと発表した。これまで確認された感染者のうち、3人が重症化していることも明らかにした。
新たに感染が判明した7人の居住地は、那覇市が4人、中部保健所管内が3人。これまでも本島中南部地区で感染が集中して見つかっており、医療現場での病床確保が大きな課題となっている。
県内での指定医療機関にある感染症の病床は離島を含め24床(宮古病院は3床)。このうち本島中南部地区は16床にとどまる。県では、協力医療機関などの病床も含め、県全体で40~45床を確保しているが、逼迫(ひっぱく)している状況だ。玉城デニー知事は10日、県医師会と意見交換を行った。
10日に感染が判明した患者のうち、感染経路が判明しているのは中部保健所管内に住む70代女性と60代男性で、7日に感染が確認されたタクシー運転手(70代男性)の妻と同僚という。
県関係で感染が確認されたのは、10日の7人を含め49人。7日に感染が確認された80代女性は再検査で陰性と判明したため、患者数から除外されている。
11日は、68人の検査結果が判明する予定。