知事「1、2週間が重要局面」/新型コロナ
11日、8人の感染確認
【那覇支社】県は11日、県内で新たに重症1人を含む8人の新型コロナウイルス感染者が確認されたと発表した。同日、玉城デニー知事は県庁での対策本部会議で「この1、2週間が感染拡大防止の重要な局面だ」と強調。改めて県民に夜間の会食など不要不急の外出自粛、うがいと手洗い、手指の消毒など、「うつさない」「うつらない」ための取り組み徹底を呼び掛けた。
11日に感染が分かったのは、沖縄本島中南部と東京在住の20代から70代の男女で、県関係の感染者は合計57人となった。8人のうち、感染経路が追えない「孤発例」は3人。感染経路が分かる5人のうち、感染者の家族は4人、移入例1人となっている。
経路が判明している感染者のうち、南城市の70代女性(職業確認中)は、これまで確認されていた感染者の家族。6日に発熱し8日に協力医療機関を受診して入院していた。
沖縄市に住む70代の男性(同)と70代の女性(同)は家族で、家族から感染した。男性は、9日に肺炎で指定医療機関に入院。重症で現在は集中治療室(ICU)に入っているという。女性は、5日に全身の倦怠(けんたい)感、のどの痛みが出て6日に食欲が低下。9日に指定医療機関を受診し、現在は協力医療機関に入院している。
東京都在住の30代女性(同)は感染者の家族で、4日に発熱。7日に乾性せき、8日に息切れ、のど痛、全身倦怠感が出て9日に指定医療機関を受診した。
20代の無職男性=うるま市=は、東京で長期滞在後、3日に帰省。6日に発熱やせき、鼻水、頭痛が出て9日に指定医療機関を受診した。中部保健所が接触者等の情報を収集している。
感染経路が不明なのは、豊見城市在住の50代女性(同)、那覇市在住の70代女性(同)、糸満市在住の60代男性(同)。
このうち、糸満市の男性は8日に全身の倦怠感と発熱があり、熱が下がらないため9日に指定医療機関を受診し肺炎と心不全の疑いで入院した。南部保健所が行動歴や接触者等を調べている。