発熱外来、運用開始 宮古病院/新型コロナ疑い患者に対応
県立宮古病院(本永英治院長)に開設された発熱特殊外来が13日、本格運用を開始した。新型コロナウイルス感染症が疑われる患者に対応するもので、一般患者との間に境界を設けて院内感染を防ぐ。同外来は先週末からオンコール(医師の呼び出し)で対応しているが、この間の疑い症例数は現状非公表としている。
病院に併設する市休日夜間救急診療所(休診中)に同外来を設けた。一般的な発熱外来ではなく、新型コロナウイルス疑い症例に対応する「特殊」外来であるため、すべての発熱患者を受け入れるものではない。
新型コロナウイルスの感染が疑われる場合でも、原則的には保健所などからの連絡に応じて診療を行う。本永院長は「宮古病院に直接来るのではなく、保健所、開業医の先生方を通して来るのが望ましい」としている。
特殊外来での診療が必要かどうかは「発熱特殊外来に関する問診表」を用いてスクリーニング(選別、ふるい分け)を行う。外国や東京、沖縄本島に旅行した後で熱が4日以上続いているかどうかや、食べ物の味が感じないなどの症状がないかを確認する。その上で診察し、保健所との協議を踏まえてPCR検査を実施するか否かを決める。
PCR検査を実施した場合は、検体を沖縄本島に送り、行政検査にかけて新型コロナウイルスに感染しているかどうかを調べる。
同外来では医師2人と看護師2人が専属で診療に当たる。時間は平日(月~金曜日)の午前10時から午後2時まで。この時間帯以外はオンコールで対応する。