県内での感染拡大受け/幼小中学校
教育長「自宅で過ごして」
新型コロナウイルスの県内での感染拡大を受け、市教育委員会の宮國博教育長は14日、市役所城辺庁舎で会見を開き、幼小中学校の臨時休校を5月6日まで延長することを発表した。園児や児童生徒の安全確保と学校での感染拡大を防止するため。宮國教育長は「不要不急の外出や島外への旅行は行わないこと。3密(密閉・密集・密接)を避け、基本的に自宅で過ごしてほしい」と呼び掛けた。
市内の幼小中学校は、4月7日から20日までの予定で臨時休校の措置に入り、始業式や入学式は延期となっていた。
県内で感染拡大が続いているため県教育委員会は13日、県立学校の休校期間を5月6日まで延ばすことを決定。各市町村委員会に適切な判断をするよう求める文書を送付した。
県教委の方針を受け、市教育委員会は14日に第2回臨時会を開催し、休校期間の延長を決めた。再開はゴールデンウイーク(GW)明けとなる7日の予定だが、状況によってはさらに延長される可能性がある。
各家庭には手洗い、うがいの励行と検温などの健康管理を行い、37・5度以上の発熱が4日以上続く場合、学校や保健所に相談するよう求めている。
臨時休校中には、教科書や学習課題の配布、インターネット上の学習コンテンツの紹介を行い、児童生徒が家庭学習に取り組めるよう促していく。
休校期間中の各学校での児童の受け入れは、これまで通り障がいを持つなど特別な支援が必要な児童生徒のみ対応する。
会見で宮國教育長は「感染は沖縄本島北部や石垣島など県内全域に拡大している。宮古島市も予断を許さない厳しい状況だ」と危機感を募らせ、「休業の趣旨を理解し、子供たちの健康を第一に考えてほしい」と強調した。