教科書の配布進む/小中学校
休校中の家庭学習用に
臨時休校中の宮古管内の小中学校で、新学年の教科書配布が進められている。本紙の調べによると、登校や訪問によって配布済が18校、今後配布予定が9校、再開後の配布が2校と対応は分かれている。休校期間中の授業時間について市教育委員会は今後、夏休みや土・日曜日で確保する方針。
今年度は入学式や始業式が行われる前に臨時休校が決まったため、教科書の配布が通常通りに行われていない。
市教育委員会は、家庭学習に取り組めるよう教科書や学習課題の配布を各校に求めている。各校ともそれぞれの状況に合った対応を選択しているという。
このうち久松小学校は16日に体育館で配布した。学年ごとに時間を分けた上で、並ぶ際にも十分に距離を取るなど3密(密閉、密集、密接)を避けるよう注意を払っていた。
同校では教科書をはじめ、休校期間中の宿題やドリル、健康観察シートなどを保護者らに手渡した。受け取った保護者は「ドリルなどもなくなり、困っていた。家庭学習ができるので配布はありがたい」と話した。
今後配布を予定しているのは▽平良中▽鏡原中▽下地中▽南小▽東小▽西辺小▽砂川小▽上野小▽伊良部島小中-となっている。
東小は「新年度のスタートを大事にしたい」と、再開後に配布する予定だったが、保護者らの要望を受けて、配布することに方針転換した。
再開後に配布する北中と池間小中は、学習課題を配布している。
多良間村の小中学校は始業式、入学式を実施しており、すでに教科書は配布されている。
市教委は休校期間で減少した授業時間を年度内で確保し、学力面を補うために夏休み期間や土・日曜日を利用することを検討している。