入域観光客106万人/7%減も2年連続の大台
空、海コロナの影響大きく/宮古19年度
市観光商工課が17日までに市入域観光客数の2019年度実績をまとめた。それによると、入域観光客数は106万1323人となり、前年度実績を8万1708人(7・15%)下回った。目標の130万人には届かなかったが、2年連続で100万人の大台は達成した。気象条件によるクルーズ船の寄港減少と、年明けからの新型コロナウイルス感染症の影響による空路、海路の減少が大きく、右肩上がりだった宮古観光に歯止めが掛かった。
月別の観光客数を見ると、10月が最も多く12万9169人が来島。次いで観光シーズンの8月が11万5426人、7月が11万1694人で続いた。
最も少なかったのは3月で4万2237人。新型コロナの感染拡大によって観光自粛ムードが高まり、前年の約5割にまで落ち込んだ。1、2月も前年比で約3割減となった。
全体を通して見ると、上半期(4~9月)は計61万3313人で、前年比で6万7042人減。下半期(10~3月)は44万8010人で同比1万4666人減となった。
空路・海路別は、空路が前年比4万4517人増の73万3391人、海路が同比12万6225人減の32万7932人となった。
好調の空路は下地島空港の成田、関西、香港の直行便運航や那覇-宮古路線の利用客増などが数字を押し上げた。
海路はクルーズ船の寄港回数が119回と、前年度から34回減少。上期は予約減に加え、気象条件によるキャンセルなどがあった。下期の2、3月は新型コロナの影響で寄港数はゼロとなった。
国籍・地域別の観光客数で見ると、空路は香港が最も多く全体の81%を占めた。海路は中国が最多で46%となった。
観光商工部の楚南幸哉部長は「新型コロナの影響が大きく、前年度の114万人には届かなかった。しかし100万人は達成できたことは良かった。新型コロナの終息後は関係団体とリカバリーに取り組みたい」と話した。