県内、新たに9人確認/新型コロナ
本島で感染拡大続く
【那覇支社】県は18日、新型コロナウイルスの検査で、県内で新たに9人が感染したと発表した。感染が確認されたのは20代~70代の男性で、感染経路が不明な「孤発例」は7人だった。感染経路を追えない事例が増えていることから、県は沖縄本島で感染が抑えられていないとの認識を示した。県関係の感染確認は、合計111人、このうち重症者は6人となった。
新たに感染が判明した9人の居住地は、那覇市が4人、沖縄市が2人、浦添市と中部保健所管内、南部保健所管内がそれぞれ1人の計9人。沖縄市在住の60代と70代の男性2人については、県内患者との接触が確認されている。
同日の会見で、県保健医療部の糸数公保健衛生統括監は、「全国の流行状況を踏まえると、感染経路が分からない例が増えるのは、市中での感染が広がっていると捉えられる」とする一方、「毎日(感染者の)数が増える中で、保健所が(感染経路の)調査をしっかりと出来ていないという状況はある」と述べた。
県関係の感染確認は、2月は3人、3月は7人だったが、4月に入って急激に増加している。PCR検査に回る検体数も大幅に増加していることを受け、糸数統括監は「20日から東京の大手検査会社に(直接)検体を送って検査することが可能になると通知した」と述べ、保健所を通さずに検査を行う体制が整ったことを明らかにした。
結果が出るまでの期間については、離島など東京への直行便の運航状況にもよるとした上で、「早ければ翌日、翌々日までには結果が判明するだろう」と説明した。
17日から始まった軽症者などのホテルでの療養については、18日までに宿泊施設で3人を受け入れたことも明らかにした。