糖度横ばいで推移/宮古、多良間工場
製糖開始から1週間
宮古本島内の製糖2工場と宮古製糖多良間工場の今期操業は、7日の開始から1週間となった。雨の影響でハーベスターが畑に入れず操業を11、12日の2日間停止した沖縄製糖宮古工場は13日再開した。宮古製糖城辺工場と同多良間工場も、雨天のため原料搬入量が少なく、スロー運転を余儀なくされている。3工場の平均糖度は、操業開始から横ばいの状況。今期サトウキビの糖度は、昨年10月末に接近した台風の塩害を受け、平年と比べ低い水準で推移している。
沖糖宮古
沖縄製糖宮古工場はハーベスター分の伝票を手刈りに切り替え、原料を確保した。今後雨の日が多く、ハーベスター分の収穫が消化できない場合は、再び停止する可能性もあるという。操業58期の中で、急きょの操業停止は初めて。13日はフル稼働し、1900㌧を圧搾した。
13日まで5日間の原料搬入量は8134㌧。平均糖度は14・01度と初日の14・0度を0・01度上回った。基準糖度内(13・1~14・3度)が41・59%、基準以上が39・22%、基準以下が19・19%。トン当たり平均農家手取り額は基準価格の2万2291円を306円上回る2万2597円となった。
宮糖城辺
宮糖城辺工場も雨の影響で原料の搬入量は少ない。圧搾能力は日量1800㌧だが、1200㌧のスロー運転で対処している。今後の天候次第で、ハーベスターの稼働が滞った場合は、操業を一時停止することもあるという。
原料は、7日間で8434㌧搬入された。平均糖度は初日の13・40度を0・08度上回る13・48度。基準糖度帯内の原料は49・72%、基準以上が18・45%、基準以下が31・84%だった。トン当たり平均農家手取額は2万2068円。
宮糖多良間
多良間工場も、原料搬入量が少ない。1日の圧搾能力は250㌧だが、約170㌧のスローペースで運転している。
13日までの原料搬入量は、1100㌧。平均糖度は12・05度と初日の11・87度を0・18度上回った。基準糖度帯内が21・15%、基準以上1・50%、基準以下が77・34%。トン当たり平均農家手取額は2万410円となっている。