宮古全体で26万5000㌧/19-20年産サトウキビ
前期より2万7000㌧減/宮糖伊良部工場が搬入終了
宮古製糖伊良部工場は23日、2019-20年産サトウキビの搬入を終えた。今期は前期とほぼ同量の5万29㌧を搬入し、平均糖度は14・42度と基準糖度(13・1~14・3度)を上回った。同工場の搬入終了で確定した宮古地区全体の生産(搬入)量は前期より2万7656㌧少ない26万5592㌧で2期連続で30万㌧を下回った。
宮古製糖伊良部工場は昨年12月19日に操業を開始。当初は5万2000㌧の原料搬入を見込んだが、その後に下方修正し、最終的には前期をわずかに170㌧下回る実績となった。
搬入原料のうち機械刈りが3万6917㌧と全体の73・79%を占めた。手刈りは26・21%だった。基準糖度帯の原料が全体の37・13%。基準以上は52・20%、基準以下は10・67%となった。1㌧当たりの農家平均手取額は2万2301円(国の交付金含む)。
伊良部工場の搬入終了で確定した地区全体の今期の生産量は2期連続で30万㌧を割り込み、昨年末、操業開始前に見込んでいた29万5680㌧をも大きく下回った。前期比では2万7656㌧の減だった。品質は良好で4工場とも平均糖度は基準糖度帯以上だった。
伊良部工場を除く3工場の今期の搬入量は▽沖縄製糖宮古工場10万7779㌧▽宮古製糖城辺工場8万8697㌧▽多良間製糖工場1万9087㌧-。
今期のサトウキビは当初順調に生育し、台風がない8月までは増産が見込まれていた。しかし8月8日に台風9号の暴風域に長時間巻き込まれ、9月5日には13号が直撃、同21日にも17号が接近し、台風のたびに葉がちぎれる裂傷被害が出て、塩害も追い打ちをかけた。9月から10月にかけては茎の伸長が大きく阻害された。それでも製糖操業前には30万㌧近くの生産量を見込んでいた。しかし搬入された原料が糖度は高いものの、総じて軽量だった。