県内新たに1人感染/新型コロナ
「油断できる状況ではない」
【那覇支社】県は25日、新型コロナウイルスのPCR検査で、新たに1人の感染が判明したと発表した。感染が確認されたのは、那覇市在住の40代の女性。19日に感染が確認された50代男性や、23日確認の10代女性の家族といい、家族内で感染したとみられる。県関係の感染確認は合計135人、重症者は10人で、これまでの死亡者は4人となっている。
24、25の両日、新たな感染者がそれぞれ1人にとどまっていることについて、県保健医療部の糸数公保健衛生統括監は25日、県庁で「18日に感染確認された人が一定程度いる。潜伏期間が1週間程度なので、(これらの患者と)接触した人に症状が出るとすれば、きょうぐらいからだと思われる。引き続き注視しないといけない」と説明した。
県が、県民に対する外出自粛や県外からの渡航制限を呼び掛けた効果について、糸数統括監は「一定程度の効果はあった」との認識を示した。
その上で、引き続き重症者の10人が集中治療室(ICU)で治療を行っている現状を踏まえ「重症者が続けば、病院にとっては逼迫(ひっぱく)した状態になるので、油断する状況では全くない」と述べた。
また、「ゴールデンウイークに人が動くと、それから流行が始まって5月の中旬くらいにまた毎日たくさんの患者が出るということも十分想定される」と強調し、県民に対する不要不急の外出と、県外からの渡航自粛を呼び掛けた。