県議選 告示まで1カ月/定数2に3人立候補へ
新型コロナ、運動に影響/宮古島市区
県議会議員選挙(5月29日告示、6月7日投開票)の告示まで残り1カ月となった。定数2の宮古島市区には、保守系から現職と新人の2人が出馬を表明。前回に引き続き分裂となるも、選挙戦を粛々と展開している。一方、一本化作業が長引いたオール沖縄勢力も、ここに来てようやく一本化が実現。しかし、出遅れは否めず、早急な選挙態勢の構築が急務となっている。
今回の県議選で保守系は、現職の座喜味一幸氏(70)と、新人で自民党の公認を受けた前市建設部長の下地康教氏(60)が正式に立候補を表明し、すでに選挙戦を展開している。
一方のオール沖縄勢力は、現職の亀濱玲子氏(66)と市議会議員の國仲昌二氏(59)とで難航した調整も國仲氏での一本化が実現。今後、できるだけ早く態勢を整えていくとしている。
保守2人、オール沖縄勢力1人の構図が成立すると4年前と同様の展開となり、その時の選挙では保革がそれぞれ1議席を分け合った。
しかし、その時の保革の得票数は、保守が1万5663票に対して、オール沖縄(革新系)が8618票。
トップ当選となった亀濱氏(8618票)に対して、保守2人とも亀濱氏との票差は1000票以内となっており、保守地盤の宮古においては、今後の展開が注目となっている。
保革とも、分裂選挙となった3年前の市長選のしこりを、それぞれが少なからず引きずった状態での選挙戦となる見込みで、その影響を最小限に抑えることが勝利のカギを握りそうだ。
もう一つの不安要素である新型コロナウイルスについては、動きを先行する保守陣営でも、3密(密閉、密集、密接)防止が前提となる難しい選挙戦を強いられている。
残り少ない選挙期間においても、感染予防を図った上で、より効果的な運動をどうやって展開するかも各陣営の課題となりそうだ。