観光地、空港閑散/静まり返るGW初日 新型コロナ影響
ゴールデンウイーク(GW)が29日、始まった。今年は新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、緊急事態宣言が発令された中での旅行シーズンの到来。市や県が離島への観光や帰省を自粛するよう発信しており、宮古島の空の玄関口となる宮古空港や、観光名所の東平安名崎などは閑散としていた。
同空港は例年ならばGW期間中は観光客で出発、到着共に人であふれかえる状況となる。しかし現在の到着ロビーは、体温を測るサーモグラフィーとマスク販売所が設置されているが、観光客の姿は見られなかった。売店もほとんどが臨時休業に入っており、空港内は静まり返っていた。
宮古空港を離発着する便は減便や運休が相次ぎ、那覇や多良間、石垣の県内を結ぶ路線のみが運航している。市の調べではGW期間中、航空機を利用する人は例年の1割にも満たないという。
観光地の東平安名崎でも状況は同じだった。同所は都市公園百選に名を連ねる名所。通常ならば観光バスやレンタカーで埋まる駐車場も数台が止まっているだけだった。
宮古島市の下地敏彦市長は27日に会見を開き、観光客や帰省客に来島の延期や自粛を求めている。島内の観光ホテルやマリンレジャー、飲食店なども臨時休業に入っている。また、パイナガマビーチなどの観光施設の駐車場、トイレ、シャワーなどが管理する市によって閉鎖されている。