補正予算457億円可決/コロナ対策 県議会臨時会
【那覇支社】県議会(新里米吉議長)は1日、臨時会の本会議を開き、新型コロナウイルス感染症に対する緊急対策費として、2020年度一般会計補正予算に457億3003万円を追加する第2次補正予算案を全会一致で可決した。第2次補正後の一般会計予算額は8141億3403万円となった。
本会議では、新型コロナウイルスの感染防止のため、県議46人のうち議長を含め27人の出席にとどめた。また、議場の各席はビニールシートのついたてで覆ったほか、ソーシャルディスタンス(社会的距離)を保つなどの対策も施されての開会となった。
第2次補正予算案では、県が新たに創設する中小企業に対する融資制度「新型コロナウイルス感染症対応資金」に382億8792万円のほか、外出自粛要請などで売り上げが減った飲食業や小売業への支援金10万円と休業要請に協力した事業者に20万円を支給する「うちなーんちゅ応援プロジェクト」に35億4907万円などが計上された。
また、生活困窮者自立支援事業費に4億2162万円のほか、発熱相談センターの設置とPCR検査の委託などの感染症対策費として4億4322万円、医療体制構築などの救急医療対策費に21億4503万円なども確保した。
このほか、同日の本会議では、「県民と苦難を分かち合うため」として、玉城デニー知事の給与3割、富川盛武、謝花喜一郎の両副知事の給与2割を1年間減額支給する条例案も全会一致で可決した。
知事給与は月額123万円、副知事給与は同97万円で、条例成立後の6月から翌年5月までの1年間、知事が3割、両副知事が2割減額する。知事の給与分442万8000円、各副知事分232万8000円、合計908万4000円が一般会計から縮減される。