宮古島市区、3氏出馬へ/県議選投開票まで1カ月
コロナ感染予防で運動に制限
県議会議員選挙(29日告示、6月7日投開票)まで残り1カ月となった。定数2の宮古島市区には、保守系から現職と新人の2人が出馬を表明。革新系はオール沖縄勢力が候補者の一本化を実現したことで、2議席を3氏で争う展開となる見込みだ。新型コロナウイルス感染予防の観点から、有権者との握手や集会開催ができないというもどかしい中で、それぞれが難しい選挙戦を強いられている。
今回の県議選で保守系は、現職の座喜味一幸氏(70)と、新人で自民党の公認を受けた前市建設部長の下地康教氏(60)が立候補を表明。一方の革新系のオール沖縄勢力は一本化を実現させ、市議会議員の國仲昌二氏(59)が立候補を表明している。
前回選挙に続き分裂となった保守系は、両陣営とも3密防止を図った運動を展開しつつ、それぞれのアピールポイントを意識しながらの選挙戦となっている。
座喜味氏は、県議として3期12年の実績と高い知名度を押し出しながら、強みである農業関連の支持層を中心に、4期目に向けて各方面に支持の拡大を図る活動を展開している。
下地氏は、自民党公認を前面に押し出して、知名度アップに必死だ。豊富な行政経験や建設業界など各方面からの推薦を受けながら、組織的な動きを展開し、万全の体制を目指している。
分裂回避は図られたものの、出遅れが否めない國仲氏だが、出馬表明後は街頭演説で市民に一本化実現をアピールしながら、革新票の確実な取り込みを図っている。
新型コロナの影響は、支持拡大に向けた選挙運動の難しさのほか、有権者の投票行動に対しても少なからず影響がありそうだ。
ある運動員は「旧町村のお年寄りたちが平良庁舎まで行くのは大変だし、混雑する投票所での感染を怖がって投票しないケースも出てくると思う。結果的に投票率にも影響が出ると思う」と話した。