申請書発送に遅れ/市民一律10万円
支給開始は来月上旬/オンライン申請は対応不可
新型コロナウイルスの感染拡大に伴う、国の緊急経済対策として全国民を対象に一律10万円を支給する「特別定額給付金」の支給開始が、宮古島市では最短でも6月上旬になる見通しだ。当初、早ければ5月下旬ごろを目指すとしていた。各自治体で支給日に差があり、市は申請書の発送作業が5月末にずれ込むことなどを理由にしている。全国では1日からオンライン申請が開始されたが、市では対応できていない。
市の新型コロナウイルス対策給付支援室によると、給付に向けてシステムの改修を終え、現在は民間業者が住民基本台帳からデータを抽出しており、対象となる約2万8000世帯以上の住民の宛先や申請書の印刷、返信用封筒の準備作業などを進めている。
5月下旬ごろには申請書が完成し同支援室に引き渡しが行われ、最終チェック後に郵送する予定。
全市民に申請書が配布されるのは5月末ごろを見込んでいる。
市民からの返信を受け、同支援室の職員が必要書類を確認する。実際に給付されるまでには2~3日かかるという。
なお、添付書類(振込先金融機関の通帳、身分証明書のコピー)に不備があれば、再度申請が必要となり給付がさらに遅れる可能性もある。
同支援室の平山茂治室長は「市民の皆さんにできるだけ早く給付できるよう取り組んでいる。返信を受けても書類の確認や振り込みまでの手続きなどで時間を要する。必ず給付金は手元に届くので、もうしばらく待ってほしい」と話した。
申請に関する相談は、市役所各庁舎で行えるが、受け付けは同支援室でのみ行う。
申請については、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、郵送での申請に協力を呼び掛け。「持ち込みでの申請は極力控えてほしい」と理解を求めている。
宮古島市では、マイナンバーカードを持つ人に限られるオンライン申請の受け付けは「環境整備」ができておらず、対応していない。
対応している石垣市では11日から順次給付を開始し、15日には約500世帯に給付されるという。
特別定額給付金についての問い合わせは、市新型コロナウイルス対策給付支援室(電話79・9671)まで。