全村民に5万円支給へ/多良間村
「一律10万円」に上乗せ/伊良皆村長 コロナ独自対策発表
【多良間】伊良皆光夫村長は19日、同村役場で会見し、政府の新型コロナウイルス対策として1人当たり現金10万円を支給する「特別定額給付金」のほかにも、村独自に全村民(1110人)に一律5万円を追加して支給する方針を示した。1事業者に一律10万円を支給するほか、子ども(0~15歳)1人に1万円を児童手当に上乗せする。22日の同村議会臨時会に提案する。
全村民に一律5万円支給する予算は「新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金」を活用する。総額は5550万円で、うち村の負担額は3102万円。
伊良皆村長は全国的な新型コロナウイルス感染症拡大により、渡航や活動自粛要請で村民生活に多大な影響を及ぼしていると指摘。「村民と心を一つにし、さらなる感染防止に取り組む必要がある」として、自身の給料を6~8月までの3カ月間、20%減額する考えも示した。
会見で伊良皆村長は「(全国で感染拡大が続く中)これまで1人の感染者も出さずにきたことは全村民、事業者、診療所医師など多くの村民の協力のおかげ」と感謝。「子どもたちへの給付金は、児童手当に上乗せして支払われることになる。特に子育て中の家庭には助かると思う」と話した。